今日(26日)は当直です。 クリスマスは休日ですし、その翌日(26日)もボクシングデー(Boxing day)と呼ばれ休日です。ロンドン・オーストラリアもそうだったと思います。暇なのでボクシングデーについて調べてみました。 26日はバーゲンセールが行われます。その商品を求めて人々が戦うからボクシングデーなのかと思っていました。ウィキペディアで調べてみたところ、 「元々は、教会が貧しい人たちのために…
メリークリスメス(マス)ということで、電気メスの出力についてです。 日本にいたときは、電気メスの出力は基本的に30~40程度で、IMA(内胸動脈)採取(スケルトナイズド)のときは20~30程度だったと思います。 ブリスベンでは、基本的に40~50で、IMA採取(ペディクルが多い)では30前後でした。IMAの時のみスプレーを用いるという先生もいました。 オークランドでは基本的に60で、IMA採取(ペ…
冠動脈バイパス術の吻合などで、吻合部の一部が均整がとれず突出してしまう状態の事をドッグイヤー(dog ear)と言いますが、ブリスベンでもオークランドでも術中に多くのコンサルタント達が「日本でもドッグイヤーって言うの?」と聞いてきます。もちろん「日本でもそう言いますよ。」と答えます。 日本では綺麗に吻合出来たときに「猫の手ようだ」と表現する先生もいます。ですので、私は「こちらでも、綺麗に吻合出来た…
最近知ったことの一つに、goodのランク付けがあります。 会話の中でquite goodとかpretty goodとかよく使われます。英和辞書だとprettyもquiteも「かなり、相当、すごく」と書いてあるので、pretty goodもquite goodも「かなりいい!すごくいい!」という意味で、ただのgoodよりかなり良いという意味なのかと思っていました。 先日、手術中にコンサルタント(英語…
ニュージーランドでは全ての人にNHI(ナショナルヘルスインデックス)ナンバーというのが割り当てられていて、NZ内のどの病院にかかってもそれが患者IDとして使用されます。また、例えばA病院で撮ったレントゲンをB病院でNHIナンバーを使って検索して閲覧できたりもします。アルファベット三文字と数字4文字で成り立っています(ABC4567みたいな感じです)。 患者さんの搬送や紹介では必ずNHIを尋ねたり、…
日本では、心臓外科医は「心臓血管外科医(Cardiovascular surgeon)」と呼ばれ、心臓以外にも胸・腹・手・足の血管の手術を行う外科医のことを指すと思います。おそらく他の多くの国でもそうなのだと思います。 しかしながら、AU・NZでは少し異なります。心臓外科医は「心臓胸部外科(Cardiothoracic surgeon)」と呼ばれ心臓以外に肺の手術を行います。そして、腹・手・足の血…
所変われば呼び方もかわるようです。これからオーストラリアやニュージーランドに留学しようと思っている方のために2つ紹介します。 ①ガーゼ。以前働いていた日本の病院ではガーゼの大きさの種類は一種類だったと思うのですが、AUやNZでは大きいものと小さいものの二種類があります。小さいものを「ゴーズ Gauze」と呼びます。また、同じものを指して「レイテック Raytech」ということもあります。これは商品…
開心術後の在院日数は日本に比べると短いと思います。例えばCABGでは4~7日で退院します。単純にフィジカルが強いというのもあると思いますが、待機患者が多い(数百人?)ので早く退院させなければならないということもありそうです。日本では見たことがなかった(あるのかもしれませんが)、早く退院してもらうための2つの仕組みを紹介します。 一つ目は、傷の処置をしてくれる看護師さんや専門家が病院外にいて、完全に…
オーストラリアもニュージーランドも、公立病院と私立病院では大きくシステムが異なります。 公立病院で受ける医療は、市民や永住権保持者なら基本的に無料です。問題点はキャンセルがとても多いことで、複数回キャンセルされることもよくあります。また、トレーニング施設としての役割もあるので、レジストラなどが手術をすることもあります。 私立病院では、プライベートの保険に加入している人や物凄いお金持ちが医療を受けま…
オーストラリアにもニュージーランドにもインド人が沢山います。優秀かつ優しいので、この2年間で私はインド人が大好きになりました。 数週間ほど前、同僚のインド人2人が退職するので、一週間に2件の送別パーティに呼ばれました。インド人は送別パーティをするときは、送別される人がパーティを開催し、その人が費用を持つようです(と言っていました)。 参加者は約20人で、光栄にも非インド人は私一人でした。最初のうち…