(手術中に糸結びをする時に、抵抗を少なくして結びやすくするために手にかけてもらう水の事を日本では「手水(てみず)」と言います。) ブリスベンでは「ウォッシュ オン マイ ハンズ (Wash on my hands)!」とか「スプレイ オン マイ ハンズ(Spray on my hands)!」とか言うことがほとんどでした。 オークランドでは少し違っていて「スクァートゥ オン マイ ハンズ!」と言う…
ニュージーランドには自動車製造メーカーがないこともあり、中古の日本車がとても多いです。ほとんどが日本車と言ってもいいような感覚です。日本のカーナビを搭載したままの車も多く、設定を英語バージョンに直してくれという依頼がこの3ヶ月で5件(うち3件は深夜のタクシー)ありました。また、エンジンを入れたときにナビから発せられる「今日は○月×日△曜日です。○○記念日です。」というのも気になるようで、問い合わせ…
オーストラリアでもニュージーランドでも、公立病院では手術のキャンセルがとても多いです。主な理由が、ICUベッドが一杯になったというものです。結構ベッドがあるように見えるのですが、すぐに手術をキャンセルにしてきます。他の理由には、麻酔科医の不足、看護師の不足、人工心肺技師の不足、麻酔科テクニシャン(挿管介助や薬の調達、エコーの管理をする人達)の不足などがあります。結構人がいるように見えるのですが、決…
NZに来てから1ヵ月が経過しました。同僚や看護師さんたちがものすごくフレンドリーなので大きなストレスなく働けています。移民が多いせいか下手な英語にとても寛容です。 コンサルタントは9名、レジストラも9名。レジストラは2名が正規トレーニー、5名が外国人フェロー(インド人3名、ロシア人1名、私)、2名がNZ出身のジュニアレジストラ。外国人フェローが過半数を占めています。レジデント(ハウスオフィサーとい…
昨日無事にニュージーランドからビザが下りたので同日夜中にブリスベンからオークランドに移ってきました。今日は電話と銀行開設と部屋探しをしました。イギリス、オーストラリアに続き三か国目の引っ越しなのでだいぶこなれてきました。 さて先日、オーストラリアの同僚の一人にこのブログの事を話したら、文章を書いてくれることになりました。フィオナという若い女性心臓外科レジストラで、僕のジュニアレジストラとして5カ月…
ニュージーランド(NZ)とオーストラリア(AU)は色々と似ているところがありますし、心臓外科学会も連携しているのでシステムも似ているようなのですが、病院にアプライするにあたり違うことがいくつかありましたので述べさせて頂きます。 1つは、英語の点数です。前にも述べましたが、NZの方が条件が厳しいです。 2つ目は、NZにおいて、海外フェローはNZでの勤務開始の直前1年間は自国(私の場合は日本)で勤務し…
7月初旬でオーストラリアでの勤務が終了し、8月からニュージーランド(オークランドシティ病院、旧グリーンレーン病院)で働くことになりました。 オーストラリアに来た当初は本当に大変でしたが(本当に!)、だいぶ言葉にも慣れてきて知り合いも増えたので居心地が良くなっていたのですが、2年前にアプライしていたオークランドシティ病院から今になってオファーが来たので行くことを決めました。 ニュージーランドはアイエ…
ブリスベンは結構寒くなってきました(最低14℃、最高24℃)。寒くなると同僚の医師達が風邪をひき、気軽に休んでしまいます。ですので、最近は人手不足で忙しい毎日です。このあたりは、日本との違いの一つだと思います。 レジストラの仕事の一つとしてカルテに手術記事を書くというのがあります。日本にいたときは、ハイライトとなる部分の絵を描いて文章で説明するように指導されそのようにしていましたが(絵は下手です)…
私は今年で36歳になるのですが、見た目が幼く見えることと、現地の人達が老けて見えることもあって、どこに行ってもかなり若く見られてしまいます。お酒を買うのにIDを要求されますし、病院では初めてあった人からはレジデントだと思われます。また、英語もネイティブに比べると下手くそなので始めのうちはかなりぞんざいな扱いをされること多かったです。 一年間が経過して、皆の態度がとても優しくなったのですが、その要因…
こちらで働いていると結構日本起源(?)の言葉を聞くことができます。訛り懐かしではないですが、少し望郷の念に駆られます。ツナーミ、テリヤキ、ヤキトリ、カミカーゼ、サァムラァイ、スゥシィ、ハラキィリィなどはよく聞きます。少し難しいのが、ウドゥン(うどん)やカラオキィ(からおけ)です。今日難しかったのが、マスオク classificationです。胸腺腫の正岡(まさおか)分類のことみたいです。海外で正岡…