医学教育に関して
内藤 志歩先生 / 2017-05-14

ドイツとくに私のいるハンブルクでは常に医学教育が見直され、医学教育の先進プロジェクトとしてハンブルクは先端を走っているようです。 従来のドイツの医学教育と日本の医学教育(あくまで私が教育を受けた10年前のものと比較して)の大きく異なる点は、 学生の臨床能力の高さだと思います。 ドイツでは日本と同様に系統講義の後に臨床実習が基本となります。私の今いるハンブルクではこの境界をとりはらい、系統講義と同時…

Fachsprachprüfung
内藤 志歩先生 / 2017-05-11

昨日Fachsprachprüfungという医務局が課す医学専門語学試験を受験しました。以下私の受験した症例です。 この試験自体は①問診②筆記(紹介状を書く要領)③申し送り・Discussionからなります。ドイツ全州いずれも似たような形式をとってはいるのですが、州ごとに若干の違いがあること、試験自体が始まってまだ2年とたっていないこと(バイエルンはつい先月)から受験者である外国人たちの間でかなり…

外科学会一時帰国
内藤 志歩先生 / 2017-05-02

トラベルグラントをいただき横浜で行われた外科学会で発表してきました。留学中の身ではこのような発表および奨学金は非常にありがたいものです。留学されてらっしゃる先生方は是非! 翌日には心臓血管研究所の國原先生の元で見学させていただきました。ディナーにも誘っていただきました。 週末は久々に婚約者と会い東京をブラブラ。今日ドイツに戻りました。日本はGWですね。

step up
内藤 志歩先生 / 2017-04-08

留学先で任せてもらえる手技に関してはかなりの幅があると思います 日本にいればきっとそろそろ内胸ハーベストが板につくくらいの学年なんだと思うと外国で修練を重ねることが本当に外科的修練につながっているのか、という疑念に心をさいなまれることがあります 一方でアメリカに留学された先輩は卒後5年で渡米し留学2日目に内胸ハーベストを任されたとおっしゃっていました。 日本のようにチャンスを与えていただくのをじっ…

Fachsprachprüfung
内藤 志歩先生 / 2017-03-12

現在の雇用契約は半年ごとの契約としていただいています。 ドイツで働く多くの先生方はお給料をいただけず、Gastarzt(ゲストドクター)として無給で修練を続けられています。 そんな中お給料をいただき、ほかの医師と同等の扱いを受けている私はかなり幸運なケースと言えます。 現在私は労働許可を経て医師活動を許可されていますが、有効期限は1年。 労働許可をいただいた昨年9月には有効期限前に延長申請をするか…

Heart Valve Summit in Monaco
内藤 志歩先生 / 2017-03-05

Monacoで開催されたHeart Valve Summitという学会に参加してきました。今回は口頭発表の機会をいただき、大動脈二尖弁関連の演題を発表してきました。私のような若手にも発表の機会がいただけるこの学会は距離の近さから積極的に若手からの質問を受けました。また出席しているのは若手だけでなく中にはしっかりとボスたちもまぎれているため、実は質問をいただいた先生がアメリカの大動脈弁レジストリーの…

Prosthesisに関して
内藤 志歩先生 / 2017-02-25

国により、施設により、医師により使用しているProsthesisはそれぞれ異なるのだと思うのですが、 みなさんどのような人工弁を使用されていらっしゃるのかと少し気になったので、海外にいらっしゃる先生方、また日本の先生方どのような弁を使用されていますか? ちなみにHamburgでの使用弁を以下の通り記載させていただきます。 ①大動脈弁置換 生体弁 Medtronic Hancock II:最も頻用 …

日本より
内藤 志歩先生 / 2017-02-20

以前ドイツに留学されていらっしゃったS先生よりご連絡をいただき、日本から当施設に来客があるとのことでした。TAVIの治験導入のため見学講習会に榊原病院よりいらっしゃいました。お食事を御一緒し、ドイツでの医療労働状況やTAVI・SAVRの関係性などに関し意見を交換させていただきました。 ハンブルクといえば魚ということでランキング上位の魚レストランにご一緒したのですが、やはり日本の魚に勝るものはない……

DGTHG(ドイツ胸部心臓血管外科学会)
内藤 志歩先生 / 2017-02-15

DGTHG(Deutsch Gesellschaft Thoracic, Herz und Gefäßchirurgie)に週末参加してきました。2月11日より14日までの4日間ライプチヒでの開催です。 ドイツでは日本と異なり3年ごとに開催地がかわるそうです。 来年まではライプチヒでの開催予定です。土曜日の夜にはAuerbachs KellerというゲーテのFaustで有名なライプチヒの名物レスト…

ドイツ語の勉強
内藤 志歩先生 / 2017-02-05

よく聞かれることですが、どうやってドイツ語を勉強したか、そして現在勉強しているか。 一番大事なのは会話の場数を踏むことなのだと思います。 私は大学入学後、一般教養でドイツ語を選択し、その後在学中、4年次、および6年次にドイツへ基礎および臨床研修として留学しています。留学前にはドイツ語の語学学校へ通い準備したほかドイツ人留学生と語学交換する(お互いに協力して語学を学ぶということから二人乗りの自転車に…