はじめまして!シカゴ大学で臨床薬剤師なるものをしてます、伊藤覚です。何かと縁があり(2-3年ほど前にたまたま太田先生にエレベーターで遭遇して勝手に僕から話しかけただけですが笑)、シカゴ大学の日本人の先生方と仲良くさせていただけることになりまして、先日の新年会でこのブログに参戦するようご要望がありましたので早速書かせて頂くことになりました。これからはアメリカの病院で働く薬剤師に関して色々と少しずつご...
こちらには体が大きい人がとても多いです。キウィ(ニュージーランド人)よりも、マオリ、フィジー、トンガ、サモアの人達に体重が重い人が多い印象です。筋肉質な人もいますが、そうでない人が大多数です。 日本で体重が100キロ超えている人はほとんど見かけなかったのですが、こちらでは頻繁に見かけます。 先月のある日、1例目が患者さんが体重160キロで、2例目の患者さんが175キロでした。BMIが64とかでした...
星くんとの楽しい宴が終わった後、肺移植がありました。片肺だけですが、近くの病院まで取りにいきました。 手術室に入るとハートチーム(心臓取りに来た人)の黒い顏したおっさんからいきなり、ヒロ、元気にしてる?と声をかけられました。全く覚えてなかったのですが、とりあえず、ヘイ!的な雰囲気はあえてそんなに出さないけど、静かに知ってますよ僕は、感を出してみました。どっかで会ったような気もするな、と思いましたが...
この前の金曜日にチームWADAの会がありました。コロンビア大学の心臓外科にアメ留してる学生の星くんがシカゴにくるということで、彼を迎え入れてステーキを食べに行きました。事前に希望を聞く段階で、なんとか牛角に誘導しようとしたのですが、学生ながらしっかりと地に足がついており、そんな誘導に惑わされずに自分の食べたいステーキを希望されていました。自分の意思を貫く姿勢に感銘を受けました。WADA会はアメリカ...
今日はLVADとAVRでした。2日前にラザ(同僚)が“次の手術は俺がやってもいいかい、デュード(なんかノリで言うやつ)”とノリノリでいってきたので、“あ、いいけど”と言うと喜んでいました。その後、ノリノリでドクターオオタ(上司)対策のLVAD、AVRの手順書を送ってきました。内容もノリノリでしたが、頑張っているな、と素直に関心しました。当日になってみるとなんか考え直したみたいで、“ヒロ、今日はやっ...
今日は基部置換でした。日本にいた時はベントール、ベントール、と狂ったように言ってましたが、こっちに来てからは一度もその名前を聞いていません。ルートと言ってます、みんな。 手術中7-0の針が紛失したのですが、ヒロ イズ ハイディング、ハイディング(隠してる)とロザンナが連呼してました。フレーズにハマったみたいです。あまりウケていなくても、自分がそのフレーズにハマったがために言い続ける人いますが、結構...
今日はバイパスの手術でした。バイパス中、周りががちゃがちゃと昨日の心移植した人が調子悪いとか、なんか血腫が左房の裏にあってそれが原因でタンポになってるとか、再手術しないととか言ってました。胸を閉めた自分としては、そもそも輸血できない人だったので、これでもかというくらい血を止めましたから、そんなことはありえない、と思ってました。えらく集中力をそがれました。手術の終盤、ラザ(同僚)のガウンが短い、と話...
4. 医療サイドの「ニーズ」、工業サイドの「シーズ」、およびマーケティング シミュレーターの共同開発を始めるにあたり、シミュレーターを作るということは医療界にとってどれくらい需要があるのか?どれくらいの人が使うのか?どれくらいの精度のシミュレーターがあれば良いのか?どれくらいの値段であれば買うのか?今後どのような広がりが見込めるか?それぞれの企業の技術でどこまでそれが実現可能か?のディスカッション...
お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。 私は「餅は餅屋」理論崇拝者です。素人が下手に何かするよりその道のエキスパートに任せた方が良いに決まっている。医療の現場においても同様に思っています。特に自分自身がトレーニングを通して専門性を高めていくにつれその思いは強くなってきました。一人の患者さんの治療に対しても様々な専門分野が存在しそれぞれのエキスパートが自身の仕事・責任をきっちり全うすることでより良い...
心移植が朝っぱらからありました。ジェイミー(同期フェロー)が鼻息荒く昨日の夜から“私が入るから、ふんふん“と意気込んでたので、僕はゆっくりと手術室に行きました。すると、ジェイミーの姿はなく、なぜかとなりのバイパスの部屋にいました。なぜ?と思って見ているとこっちの方に歩み寄ってきました。“調子どう?“と聞くので“グッド“と答えました。“バイパスの方に入ることにしたの?“と聞くとなぜかややキレ気味に“...