留学について 幼子を抱える妻の視点 ~ブリスベン編~

初めまして、今回は帯同家族として同行している立場から、これまで住んだ地域(ブリスベンとオークランド)について経験したり見聞きした事とともにピンポイントな情報ですが書きたいと思います。 今回はオーストラリア(ブリスベン)についてです。 日本人コミュニティについて オーストラリア第3の都市なので、あまり日本人コミュニティの規模も大きくなく、中心街に駐在の方々が少しと、永住者の方々はブリスベン南部に日本…

オーストラリアとニュージーランドのトレーニングプログラム

NZとAUの心臓・肺外科のトレーニングプログラムは共通です。プログラムに乗ると6年間のトレーニングの後に試験と面接を受け、コンサルタントになる権利を得るみたいです。簡単に聞こえますが、これがものすごい難関のようです。 まず、トレーニングプログラムに申し込むには、一定の要件を満たさなければなりません。論文や発表、手術の経験、とてもいい推薦状などです。それをクリアしたら、面接を受けるようです。正しいか…

急げ

今のボスは非常にスピードを重視する人で、Come on, hurry up!と看護師さんに言います。先日、手術中にいつものようにそう言っていたのですが、突然「日本語でhurry upってどう言うんだ」と聞いてきました。気の利いた事も思いつかず「急げ(Isoge)と言います」と教えたら、それからというもの何かあるとイソゲ、イソゲと言うようになりました。でも、時間が経つにつれ崩れてきて「イツォゲ」→「…

海外の床屋

イギリス、オーストラリア、ニュージーランドと、この3年間海外に住んでいるのですが、未だに床屋に行ったことがありません。修行に集中するために坊主(3㎜)にしており、自分でバリカンで切ってしまえるからです。 英語で床屋さんに前髪のここのところをどうのこうのとかお願いをするのは大変なんだろうなぁと勝手に想像していますが、皆さんはどうされているのでしょうか。また、日本の理容室や美容室にあるような、顔剃りと…

フランク回診

ブリスベンの病院もオークランドの病院も回診が非常にフランクです。 特に休日は、Tシャツ、短パン、サンダルという格好で回診をしている医師がいます。患者さんはそれを見ても特に気に留める様子はありません。むしろ、休みの時までわざわざ会いに来てくれてありがとうと言っていたりします。 文化の違いを感じます。

ドライブスルー

ドライブスルーというとマックやケンタッキーでの車に乗りながらのファーストフード購入が想起されると思います。しかしながら、先日手術中にもこの表現を聞きました。 弁の手術で、人工弁に針を通していく作業の時でした。順々に針を持針器でつかんでそれをボスに渡している時でした。ボスが私に向かって”Drive it through!”と言いました。なんでドライブスルーの話なんかしているんだろう。変なボスだなと思…

体重とBMI、ホバークラフトのようなマットレス

こちらには体が大きい人がとても多いです。キウィ(ニュージーランド人)よりも、マオリ、フィジー、トンガ、サモアの人達に体重が重い人が多い印象です。筋肉質な人もいますが、そうでない人が大多数です。 日本で体重が100キロ超えている人はほとんど見かけなかったのですが、こちらでは頻繁に見かけます。 先月のある日、1例目が患者さんが体重160キロで、2例目の患者さんが175キロでした。BMIが64とかでした…

Redo開胸

一般的にRedo手術(二回目以降の手術の事)では、心臓が胸骨に癒着していたりするので慎重に剥離して、開胸することが多いと思います。それは日本でもAUでもNZでも同じでした。 しかしながら、私が今ついているコンサルタント(大胆、スピード重視系)はそういうことをあまり気にしません。Redoでも、普通の手術のように、普通のSaw(胸の骨を切るためののこぎり)でワイヤーごとたたき切っていきます。Redoの…

「ちょっと待って」の「ちょっと」

「ちょっと待って」にも色々な表現があります。 Just/wait a minute, second, momentなどありますが、「ちょっと」だったためしがありません。10分とか待たされます。 また、I will be there in 15 minutesとか具体的な待ち時間を指定された場合でも、30分は待たされることが多いです。 Between 10 and 1030と比較的しっかり時間指定し…

間違い電話

電話対応は、海外で働く日本人が最も苦手とする仕事のうちの一つだと思います。少なくとも私にとっては。この2年間でだいぶ慣れたとはいえ未だに楽しいものではありません。今もこうやって土日48時間、電話を握り締めながら当直をしているわけですが、早く終わってくれないかと願っているような状態です。 院内からの電話はあまりストレスを感じることはないのですが(患者さんを見に行って状況を把握することができるから)、…