私はMechanical circulatory support and heart transplant fellow として雇われているので、心臓移植以外にもLVAD関連やECMO、IABPなど様々な機械循環補助を経験しています。自分がこの分野に進むかはまだわかりませんが、死にそうな人を助けるという心臓外科冥利につきる領域だなと感じています。ただ、夜中のECMO関連の呼び出しは日本でもアメリカ...
年末年始で一時帰国しています。 ニュースで報じられていた離婚後夫婦の人工授精問題に関して感じたことですが、 夫の同意書がとられていなかったこと、同意書の内容や説明に関して病院や医師ごとに差異が見られることが指摘されていました。 ドイツでは同意書・説明書が統一書式として存在します。 外国人用に英語やアラビア語のversionも存在し、Thiemeなどのメーカーが病院側に有償で提供しています。 ダウン...
タイには正月が3回あります。 新年、2月の中国の旧正月、4月のタイの旧正月(ソンクラーン)です。年末年始の休みは31日から3日までで、この間多くの方が田舎に帰り家族と過ごします。31日はバンコクからタイの各地方に向かう車やバスで非常に込み合いますが、逆にバンコク市内はいつもより人通りが少なく、非常に静かになります。しかし、リゾートホテルには多くの外国人が来るため非常に賑やかです(写真左は大みそ...
昨日は年末とか関係なしにLVADと解離の手術が立て続けにありました。一緒に入っていたアテンディングの太田先生はよく“胸閉める時は必ずスーパードライ(出血なし)にして” と言うのですが、いつもアサヒビールのスーパードライを思い出します。別にビールは好きじゃないのですが。 写真はシカゴドッグという食べ物
ドイツでは以前より危惧されていたテロが発生し悲しみや怒りに包まれています 犯人に関する情報が飛び交い、しかし容疑者が射殺されてしまった今となっては真相は闇に葬られてしまいました。 10月中旬にハンブルク医務局より医師に対して一斉にメールが送られました。 ハンブルク、アルスター湖岸で起こった殺人事件の容疑者捜査に関する情報提供を呼び掛ける連絡でした。 10台の少年がナイフで切り付けられ命を落とし、犯...
今年(2016年)の4月からオーストラリアのブリスベンで研修をしている月岡祐介と申します。今回は現在の病院についての概略を書かせて頂きます。 現在働いているThe Prince Charles Hospitalはクイーンズランド州の基幹病院で、同州で唯一、心・肺移植を行っている病院です。年間の開心術は約1500例(成人のみ、小児なし)、心移植は年間20~30例(オーストラリア全体で年間90~100...
クリスマスを含め、ホリデーシーズンになると手術は少なくなり、病院はがらん状態になります。 クリスマスのダウンタウンはほとんどのお店が閉まっていて人もあまりいません。そのわりに飲食店は賑わっていて、ちょっとしたお店でも予約でいっぱいで入れない状況です。僕は牛角を予約して行きました。やっぱり日本食が1番です。 写真はコールドストーンのアイス 美味しい
12月18日、19日にRama HospitalでOPCAB meetingが開かれました。 日本からは夜久先生、荒井先生、竹村先生とEBMの朴さんが来られました。 タイでは日本ほどOPCAB率は高くないのですが、年々OPCABを開始する施設が増えてきています。多くの施設から心臓外科医が参加し、非常に密度の高い会になりました。 またOPCABコンテストも開かれました。日本から医学部6年生の木下...
シカゴ大学心臓外科の北原です。 Procurementは移植用の臓器摘出のことで、私は移植フェローとして雇われているので週に一回くらいはスタッフについてとりにいってます。臓器は心臓が多いですが、肺もたまにあります。取りに行く場所は車で20分の近場から飛行機で2時間かかる遠くまで様々です。 飛行機はプライベートジェットを使うので、最初は写真撮ったり中にあるお菓子食べたりかなりテンションあがりましたが...
可能であれば週に一回程度投稿できればと思います。 今回はハンブルクに私が至るまでの経緯に関してご報告します。 大学卒業後、滋賀医科大学病院心臓外科に入局予定としてそのまま大学病院での初期研修を選択、修了後入局し後期研修2年ののち、大学から医局人事として岸和田徳洲会病院心臓外科に派遣していただきました。1年そちらでおせわになりつつ、学生時代より夢であったドイツ留学への準備をすすめました。6年目の7月...