以下、病棟で働いている看護師さん(淺川真由美さん)に書いて頂いた文章です。他にも興味があることがあればseiri45@yahoo.co.jpにメールなど頂ければ幸いです。 2016年10月と2017年1月、ニュージーランド全国の公立病院に勤める若手医師が、勤務形態の改善を求めてストライキを起こしました。連続勤務日数を最長12日から10日、連続夜勤日数を最長7日から4日に減らし、医師と患者の安全を守...
白石さんがペヤングを食べます
ある日、ホモグラフトを使った基部置換術がありました。日本では一度も見たことなかったのですが、こっちにきてからたまにみるホモグラフトです。ウェットラボとかでみる豚の心臓についてる大血管みたいです。 こういう日本でやらなかった手術とかをやってみると、日本でもし手術をする機会などがあったときに「アメリカではホモグラフトとか使ってたんだけどなぁ」とかちょっとかっこつけたりして、看護師とか研修医とかに、また...
ある日大動脈解離の手術がありました。 器械だしナースはロザンナがやっていました。ロザンナは必ずといっていいほど手術の最後の方でガーゼが足りない、と叫び出します。その日もそれで100回くらい、ガーゼ胸の中にない?足元にない?隠してない?と疑いをかけられました。だいたい床に落ちてたりするのですが、疑いをかけられること自体あまり心地はよくありません。その日も床に落ちてましたが、僕にかけられた冤罪に関して...
お久しぶりです。元オペナーの中路です。 現場から離れて早丸3年、楽しく遊んで暮らしました。海外にいると周りも同じような状況で遊んでられましたが、日本だと友達がほとんど働いているので働かなければいけないような気がします。 それにこの前では看護師としてはもちろんですが、そもそも社会復帰することが出来なくなる!と焦りまして、やっとのこと重い腰を上げ社会復帰をはたしました。また悲しいことに2018年から扶...
ある日、さらっさらの心臓移植の手術がありました。さらっさらというのは、手術の既往もなく、なんもないすごいやりやすい心臓移植です。BMIが高すぎる人などは移植の適応がおりないので、移植患者はだいたいいい感じの体格の人が多く、今回は小さな女の人でしたがめちゃくちゃやりやすかったです。チーフの症例でしたが「カモーン」と怒られることなく(はじめてかもしれない)手術は終わりました。
移植用のRetrieval(Procurement)に行くある病院は、電波がとても入りにくいです。特に、Spark(ニュージーランドの4大キャリアの一つ)という会社の電波は全く入りません。なのでその携帯を使っている人はとても不便そうです。 あろうことか、移植コーディネータの携帯はSparkのものです。コーディネーターは連絡のためにオペ室と外科医の待機する部屋を頻繁に行ったり来たりしています。オーク...
ある日、ニューパルスという植え込み型のバルーンパンプが感染したということで手術になりました。 術前にデイビッド(おっさん)がこういう風にやるから、と凄く説明してくれました。いや説明いらんけど、と思いましたが、うんうんそれでそれでと聞いていました。説明は感染したニューパルスを取り出して、取り出したところは綺麗に洗って、どうにかして別のところにニューパルスを植え込むという感じでした。別のとこに植えこむ...
ある日、冠動脈バイパスがありました。 器械出しはスーパーオペナースのアグネス。チーフの症例ではなかったので、プレッシャーもなくウキウキしていました(僕も)。内胸動脈をとってると暇になったのか意気揚々と話しかけてきました。 「ヒロ、ごめんね。プレートガール、彼氏がいるみたいなの。インタビューしたら教えてくれたわ」 オーマイガットです。その後もアグネスは話し続けます 「私頑張ってヒロのガールフレンド見...
開心術後の患者さんは、基本的に全例でテンポラリーペーシングリードをつけて病棟に戻ってきます。そして、4日目に抜きます。患者さんがワーファリンを飲んでいる場合は、INRが3.5以下であれば抜いていいことになっています。ブリスベンのプリンスチャールズのときは確か2.5以下だったような気がします。日本にいたときは2.0か2.5以下だったような気がします(あいまいな記憶ですが)。この一年間でペーシングワイ...








