Dry lab(Youcan)とWet lab(豚)を開催しました

同僚達が手術をしたいと言うので、Dry lab(人工血管を使用した練習)とWet lab(生体の血管を使用した練習)をオーガナイズしてみました。 ドライラボの定番であるYoucan(ヨウカンと呼びます)(by EBM株式会社)と、ウェットラボの定番であるブタの心臓(中国人肉屋で1個1ドルで購入)を用いました。 普段は誰も来ない休日の午前中にもかかわらず、ほぼすべてのレジストラが参加してくれました。…

ニュージーランドで看護師として働く ~病棟の看護師さんの視点②~

以下、病棟で働いている看護師さん(淺川真由美さん)に書いて頂いた文章です。他にも興味があることがあればseiri45@yahoo.co.jpにメールなど頂ければ幸いです。 私がニュージーランドで看護師として働き始めてまず驚いたことは、看護師ができる処置の多さでした。病棟で日常的に行われる処置のほぼ全てを看護師のみで行います。例えば、胸部ドレーン・ペーシングワイヤー・エピ・中心静脈カテーテル等の管類…

ロイヤルウェディング 奇抜な帽子

ニュージーランドも英連邦の一つなので、今回のヘンリー王子とメーガンさんの結婚式で結構盛り上がっています。 どれくらい盛り上がっているのかというと、ニュージーランドには地元テレビ局によるメジャーなテレビチャンネルが3つしかないのですが(チャンネル1~3)、そのうち2つのチャンネル(チャンネル1とチャンネル3)でウェディングの生放送をしているくらい盛り上がっています。二つのチャンネルが極めて似た映像を…

お・も・て・な・し前立ち(まえだち) 日本人レジストラにとって大切だと思う事

手術する人(術者)をアシストする人の事を第一助手とか前立ち(まえだち)と言います。他の多くの国でもそうだと思うのですが、日本・オーストラリア・ニュージーランドでのレジストラの主な仕事は前立ちです。コンサルタント達が快適に手術をできるようにアシストします。 あまり手術に馴染みのない方は、場合によっては「術者のただの手伝いだから簡単なんだろう」と思われるかもしれませんが、これが結構難しく、手術によって…

僧帽弁狭窄症が多い

ニュージーランドでもブリスベンでも、日本ではあまりお目にかからなかったリウマチ性僧帽弁狭窄症が多いです。特に、マオリの人や周辺の島国からの人に多いです。医療アクセス、教育、経済格差などが原因だと思います。 先日は重症大動脈弁狭窄・僧帽弁狭窄・三尖弁閉鎖不全の妊婦さんの出産がありました。血行動態が不安定になったら心臓の手術が必要になるのでそのスタンバイで立ち会いました。研修医のとき以来で帝王切開を見…

オーストラリア・ニュージーランド 仕事の探し方

よくある質問の1つに、「どうやって就職先を探したの?」というものがあります。大学の医局に属しているならばコネクションがあるかもしれませんので、それを活用するのがいいと思います。しかしながら、私のように医局に属していない場合はそういうコネクションはありませんので自分で探すことになります。 オーストラリアでは各州にホームページがあり、レジストラの募集状況を検索できます。例としてクイーンズランド州のもの…

医師の海外留学に必要な英語力 その2

私は受験英語はとても得意でしたし、大学を卒業してからも個人的にNOVAに通ったりして英語を勉強していましたが、IELTSを受け始めてから目標点数をクリアするのに2年半かかりました。計7回受験しました。一回の受験で2万5千円くらいかかるので、受験料だけで20万円弱かかりました。一般にオーバーオールを0.5アップさせるのに200時間の勉強が必要と言われています。参考までに私のスコア推移を載せさせてもら…

医師の海外留学に必要な英語力 その1

日本人医師の海外留学(英語圏)にあたって、一番の問題となるのが英語力だと思います。私自身当初はとても苦労しましたし(今もですが)、苦労しなかったという先生は帰国子女以外の先生ではお会いしたことがないので、これから留学される方はその点は覚悟しておいたほうが良いと思います。 多くの国で医師登録にあたり必要な英語の点数が設定されています。主なところでいうとオーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、…

ニュージーランドに住んでいる日本人の数

海外在留邦人の数(海外に住んでいる日本人の数)について外務省のホームぺージで調べてみました。ざっと約130万人の日本人が海外に住んでいるみたいです(一時滞在者および永住者)。 国別ではアメリカ42万人、中国13万人、オーストラリア9万人、タイ7万人、カナダ7万人、イギリス6万人、ブラジル5万人、、、、ニュージーランド1万8000人。。。(以下略)とのことです。アメリカと中国で全体の40%を占めるよ…

ニュージーランドで看護師として働く ~病棟の看護師さんの視点~

ニュージーランドで看護師として働きたいと思っていらっしゃる方も結構多いようなので、当院の心臓外科病棟唯一の日本人の方(淺川真由美さん)に文章を書いて頂きました(下記)。質問やリクエストがあれば、それについても書いてもらおうと思いますので、コメントかメール(seiri45@yahoo.co.jp)を頂ければ幸いです。 私は、オークランド病院で月岡先生と一緒に働かせていただいている看護師です。月岡先生…