タイに留学して1年が経過しました。 予定留学期間の折り返し地点になったので、現在までの状況についてご報告します。 この1年間で入った手術件数は282件、うち228件に1助手として参加しました。まだskin to skinの術者としての経験はありません。最初の約1か月はひたすら見学して各staffのやり方を覚えました。2か月目より2助手として参加し、2か月目半ばより1助手として手術に入るように...
お邪魔いたします。東京大学の岡村です。 「こいつ誰やねん。」って思った方もたくさんおられると思います。 自分がここにお邪魔することになったのは、先日のISHLT中にシカゴ大学の先生方との楽しいディナーに誘って頂いたことがきっかけです。 人生何があるか分かりません。 突然ですが問題です。写真前列中央のお爺様は誰でしょう? 1 デイビッド先生 2 ドゥベイキー先生 3 ジャービック先生 正解はのちほど...
私は今年で36歳になるのですが、見た目が幼く見えることと、現地の人達が老けて見えることもあって、どこに行ってもかなり若く見られてしまいます。お酒を買うのにIDを要求されますし、病院では初めてあった人からはレジデントだと思われます。また、英語もネイティブに比べると下手くそなので始めのうちはかなりぞんざいな扱いをされること多かったです。 一年間が経過して、皆の態度がとても優しくなったのですが、その要因...
留学先で任せてもらえる手技に関してはかなりの幅があると思います 日本にいればきっとそろそろ内胸ハーベストが板につくくらいの学年なんだと思うと外国で修練を重ねることが本当に外科的修練につながっているのか、という疑念に心をさいなまれることがあります 一方でアメリカに留学された先輩は卒後5年で渡米し留学2日目に内胸ハーベストを任されたとおっしゃっていました。 日本のようにチャンスを与えていただくのをじっ...
ISHLT(国際心肺移植学会)の発表でサンディエゴにやってきました。シカゴと違って暖かさが尋常じゃないです。ピカ晴れ状態です。 写真は東京大学の先生方と一緒にサンディエゴで食事した時のもの。このブログのさらなる可能性について日本一の頭脳を持つ先生方と討論(ブレーンストーミング)を交わした結果、笑っていいとものテレフォンショッキング的要素を取り入れることに決まりました。このブログをあら...
お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。 三つ子の魂百まで。 これは本当だと思います。 研修医1年目の時に上司にこんなことを言われました。 「最初の2−3年がその後のその人の医師としての取り組み方を決めるので、がむしゃらに頑張りなさい」 これも本当だと思います。 所変われば品変わる、なのでしょうけど、日米の医療体制の習慣の違いに「情報のシェア」に関する意識の違いがあると思います。私が手術室に居ようが...
アメリカのナースというと、金髪、長身の西洋人を想像してたけど、シカゴ大学心臓外科担当のナースはほぼフィリピン出身。ハサミを渡される時も“パシっ”という感じを想像してたけど、実際には“フニャー”といった感じで渡されます。想像と現実は異なるものですね。 写真はオペ室の看護師達と暇を持て余してる時に撮ったもの。ピースサインをみせると、そんなの中高生がやることだよ、と爆笑されました。日本では...
こちらで働いていると結構日本起源(?)の言葉を聞くことができます。訛り懐かしではないですが、少し望郷の念に駆られます。ツナーミ、テリヤキ、ヤキトリ、カミカーゼ、サァムラァイ、スゥシィ、ハラキィリィなどはよく聞きます。少し難しいのが、ウドゥン(うどん)やカラオキィ(からおけ)です。今日難しかったのが、マスオク classificationです。胸腺腫の正岡(まさおか)分類のことみたいです。海外で正岡...
お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。 太田「 もしもし北原先生、今なにしてる?」 北原「 今ちょっと患者さん診てるとこですが、なんでしょう?」 太田「ちょっとリサーチミーティングしよか?」 北原「あ、じゃあすぐオフィスに行きます」 北原 コンコン「北原です」 太田「あ、どうぞ。悪いね忙しいとこ」 北原「あ、いえ。次の学会発表の件ですか?」 太田「あ、まあそれもあるけど、そんなことより先生、盆栽好...
太田先生がバケーションで不在のため、今週は若手アテンディングのテイと一緒に手術に入ることが多かったです。テイはエクモやBiVADなど補助循環系に重きをおいている人で、僕が来た当初からすごく良くしてくれて、エクモの時は必ず呼んでくれて、、IABP挿入の予定をわざわざ日曜とかに入れてくれて、、、人間味溢れ過ぎるいいお兄さんといった感じです。 バイパスなどの手術は結構やらせてくれるのですが、これで適当に...