先日の心臓外科トレーニングプログラムの文章を書いているときに、少し興味が出たので自分が申し込めるかどうか調べてみました。すると、永住権だか市民権がないとだめだと書いてあり、一瞬で断念せざるを得なくなりました。 その話を、同僚のケビン(アメリカ生まれ。ニュージーランド育ち。母親がアイルランド人。3カ国のパスポート保持者。ラグビーと筋トレを愛するマッチョ。)にしたら、 「僕のパートナーになればパートナ...
月曜の朝、今日はポートアクセスAVRあるなーとか呑気に考えてたら、朝4時にチーフからモーニングコールがありました。なんか緊急でIVAS(intravascular ventricular assist systemというバルーンパンプを鎖骨下動脈から植え込んで、LVADの代わりになるかなーみたいなノリの機械)の取り替えが必要だと。チーフが電話してくるくらいなので一大事なのかと思い病院に向かいました...
僕は人生で2度全身麻酔で手術をしています。 1度目は、30歳を記念して富士山に登って降りて来たら、首の後ろに大きな脂肪の塊が、、、。 2度目は5年前に心臓手術をしました。 結婚し子供も産まれてすぐのタイミングでした。 2度の入院共に先生達に恵まれましたが、5年前に担当して下さった、北原先生、川口先生は特別でした!! 心臓手術と聞くと周りが必要以上に心配し、自分はなんだか事の重大さに気がついていませ...
さらにインド人の同僚が増えて5人になりました(あとは、ロシア人1人とアメリカ人1人と中国人1人)。みんな仲が良くて、よく食事に行ったりします。インド料理の美味しいところに連れて行ってくれるので有り難いです。 そんな彼らは、全員、寿司が嫌いです。魚がそもそも嫌いだと言います。味噌汁も嫌いだし、麺もあんまりだと言います。そのくせ、和食を食べさせろと言います。しょうがないので日本のお菓子をあげてごまかし...
僧帽弁の手術でした。チーフはバイパス手術を斜めに予定してたのに、その手術の入室時間がどんどん遅くなっていることに途中からずっと腹を立ててました。というかもう手術のことよりそっちのこと気にしてました。 終盤ティム(PA)に、暇な時何してんの、と聞かれたので、バッチェラーみてる、と言うと今までに聞いたことないくらいの声量で大笑いされました。横にいたレイラニ(オペナース)やジェニファー(麻酔科レジデント...
7. シミュレーターを世の中へ出す ただ単に「作りたいものを作る」ためには、「作りたいもの」を「作ってくれる人」が存在すれば良いだけではありません。これが売れなければ、「作ってくれる人」は困ってしまいます。「いいものを作る」のは当たり前のことですが、ボランティアではありませんのでビジネスとしての側面が非常に重要です。 我々のMICSシミュレーターは、開発した株式会社ファソテックが医療界に販路を持つ...
初めまして、今回は帯同家族として同行している立場から、これまで住んだ地域(ブリスベンとオークランド)について経験したり見聞きした事とともにピンポイントな情報ですが書きたいと思います。 今回はオーストラリア(ブリスベン)についてです。 日本人コミュニティについて オーストラリア第3の都市なので、あまり日本人コミュニティの規模も大きくなく、中心街に駐在の方々が少しと、永住者の方々はブリスベン南部に日本...
ロボットバイパスでした。手術前にマッケンジーに来週末にシカゴでやる心臓外科ロボットシンポジウムに参加するのかと聞いたところ、ウェットラボを手伝いに行かないといけないの、でも、交通費も参加費も何も出してくれないって言ってるの、シットよ、と言ってました。それはシットだね、と言いました。すると、ブロディ(ロボットの見学にメリーランド大学から来てたレジデント)が、俺も参加するぜ、ウェットラボ楽しみだぜ、と...
大動脈弁と僧帽弁をいじる手術でした。久しぶりに上司(太田先生)の手術に入ったような気がします。なんか色々と終わって、大動脈を閉じてるくらいの時に、手術中はめったにスモールトークをしない上司が(手術外ではめちゃしゃべるが)、「エクモスペシャリストのパム、結構コメント来てたね」と突然スモールトークを始めました。なぜ今スモールトークを、と聞いたら、そんな感じの頃合いかと思って、と言っていました。ところで...
NZとAUの心臓・肺外科のトレーニングプログラムは共通です。プログラムに乗ると6年間のトレーニングの後に試験と面接を受け、コンサルタントになる権利を得るみたいです。簡単に聞こえますが、これがものすごい難関のようです。 まず、トレーニングプログラムに申し込むには、一定の要件を満たさなければなりません。論文や発表、手術の経験、とてもいい推薦状などです。それをクリアしたら、面接を受けるようです。正しいか...